ED(勃起障害)とは、インポテンツ(性的不能)とは違い誰にでも起こりうる比較的ポピュラーな症状です。
医学的な定義として、「勃起はしても、硬さや大きさが足りずに十分な勃起にならなかったり、勃起を維持することが難しかったりするため満足な性交渉行うことに支障がある」状態をさします。
完全な勃起ができなくなった状態のみではなく、途中で勃起が維持できなくなる場合や時々うまく勃起できない場合なども含むため特別な病気ではありません。
EDは年齢に関わらず、様々な原因でおこります。
不規則な生活習慣、さまざまなストレス、アンバランスな食習慣、喫煙、過度の飲酒、運動不足などの好ましくない生活習慣や状況が原因で20代でも症状がおこりえます。
また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は性交渉そのものが身体への負担となる場合があり、EDになるリスクを非常に高める要因になっています。
EDは一時的なストレスから糖尿病などからくるものまで、幅広く原因があります。
特に、40歳以上の男性の場合は2人に1人はなんらかのED症状がでるといわれています。最近では、20代前半の方がストレスなどから発症するケースが増えています。
しかし、EDは解決できる問題です。
切り傷や擦り傷が治るようにはいきませんが、EDはコントロールすることができます。
治療は、特別な事ではありません。
1人で恥ずかしいからと悩まず、ご相談ください。
人間の中枢神経に作用する薬剤は、EDの原因になる場合があります。 |
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一次性のインポテンツでは、二次性徴を発現させるために男性ホルモンなどの補充療法を行います。
新婚インポテンツや腟内射精困難症などの精神・心因性のインポテンツでは、行動療法、心理療法があります。
器質性のインポテンツでは、その原因になっている基礎疾患(糖尿病、うつ病など)の治療が必要です。また、インポテンツを起こす可能性のある薬を中止することがすすめられます。
陰茎に平滑筋弛緩薬(へいかつきんしかんやく)たとえばプロスタグランジンや塩酸パパベリンを自己注射するICI療法(陰茎海綿体注射療法)があります。